写真学科の学生だった頃、大学の機材室から箱型の4×5インチのカメラ機材をレンタルして撮影したポラロイド。
今見返しても薬剤の微妙なムラやこすれ具合に味があって捨てられない。
フィルムカメラが主流で、現像してみるまで仕上がりの確認ができなかった当時、ポラロイドはテスト撮影用に使用されていた。
撮影してすぐに簡易画像が見られるインスタントプリントは、アメリカのポラロイド社がほぼ市場を独占していて、
カラーのものは10シート入りで一箱4000円弱くらい。学生には高級品だった。
モノクロの4×5インチのポラロイドもあって、確認用のプリントとネガフィルムを同時に作ることができた。
4×5カメラで露光した後、背面に取り付けているポラホルダーをカメラから外し、フィルムシートを引き抜く。
シートを引き抜く時に、薬剤が印画紙にプレスされ、そこから現像が進む。
30秒くらい待ってペーパーとネガを覆っているシートを剥がす。
画像がだんだん現れてくるのを待つのがもどかしくも楽しかったのを覚えている。
写真撮影がデジタル主流になって思うのは、デジタルデータであれフィルムであれ、モノとして紙のプリントに起こしたものの方が長く残るという実感。
手に取れるモノではないデジタルデータは、量産、分散できるが、記録メディアや読み込むシステムが変化することでデータを取り出せなくなったり、どこかのタイミングで削除・消失してしまうことがある。
結婚式やライフイベントの際に生い立ちや紹介映像などを作るときに、年数を経た記録ほどプリントの方が残っている。
本当に残したいものは手に取れるモノで残す方が案外長く残せるものだと思う。

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